ルーツ
「あんさん疑ってますやろ?
まあ無理もないですなあ。




まあ実際やって見せなければ信用はされませんやろな。
あんさんの希望を言ってみなはれ
その通りに人格を変えた女を連れてくれば信用してくれますやろ?




お代はいりまへんで。




ただやったら、損はおまへんやろ?
さあ、言いなはれ」









おっさんに促され僕はぽつり、ぽつりとしゃべり出します。







「好みなんてないけど


ただ彼女が僕のことを好きでいてくれたらいい。
そして僕を傷つけたことを心から謝ってくれたら



そして
たまに、僕だけに見せる笑顔で
微笑んでくれたら


僕は幸せなんだ…」






「承りました!わかりましたでえ!あんさんの願いかなえて差し上げます。



おっと、お茶が冷めてしまいますがな。
飲んでしまってや!」


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