ルーツ
僕は目の前にあるお茶を飲み干しました。
濃いお茶なんでしょうか。僕は思わず「にがい!」と言ってしまいました。


「所で…豆知識教えてあげましょか」


「え?なんですか?」









「青酸カリってな…ものすごく苦いんやで。」









え?



僕は体の中が燃え上がるような感覚に襲われました。
視界が狭まり、体が痙攣してその場に倒れこみました。





毛穴と言う毛穴から汗が噴き出てきます。





「へへへ、わしの丹精込めて入れたお茶が効いてきたようやな。
あんさん…ひとつことわざもおしえてあげますわ。





タダほど怖いもんはないってか?
ひゃっはははは!!!




あんさん今、死ぬほどの苦しみを味わってますやろ?




これはなあ、人格をリセットするんに必要な儀式なんや
さあ、苦しみなはれ!七転八倒して苦しみなはれ!」



おう吐
痙攣
幻覚



あらゆる苦しみが僕を襲ってきます。





この世のすべての種類の苦しみを味わっているうち
だんだん自分が狂い出しているのがわかり始めました。







こうして僕はルーツの虜になったんです。

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