ルーツ
ダマされた
もう普通の暮らしには戻れそうもない。









毒でただれてしまったのか
声もかすれて出ません。


涙を流して声にもならない声を上げている僕。
ルーツは僕を見て満足そうです。









「もし生き残ったら、あんさんには言葉をひとつ決めとくわ。


わしがその言葉を言ったら即座に死にたくなる呪文やでえ。
死にたくなかったらわしには逆らわんことや。





そして





あんさんにはある任務を与えるつもりや。
もし…それをやり遂げたら






お望みどおり、彼女があんさんを好きになるようにしてやるわ。




もう一回言っておくでえ
わしには絶対逆らわれへん。


へっへへへへ!!」

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