お父さんの彼女なんかに取られてたまるかっ!!(仮)

*


 お父さんの彼女・真矢と、衝撃の対面を果たした翌日。

 放課後の教室にて、意気消沈しながら掃除をしていた。


「はぁぁぁぁぁ……」


 ホウキを握りしめて、重~いため息を漏らした。

 あぁもう……。どうしたって昨日のことが、頭にしっかりとこびり付いて離れないし。

 私は、てっきり『大人の女性』だと思ってたのに――

 お父さんの彼女が、まかさの……生徒。

 まさかの……

 うぅーー! もういいってばぁー! そのことに関しては、もう何も考えたくないぃーー!


 このやろっ、このやろーっ!


 雑にホウキで掃いて、ゴミをまき散らした。

 昨日の記憶も、このホウキでスッキリとキレイに掃けたらいいのにぃー!

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