お父さんの彼女なんかに取られてたまるかっ!!(仮)


「あ、今度もしよかったら、オレ達と四人で遊びに行きませんか?」

「まぁ! それは楽しそうですわー。ぜひ!」

「マジで!? っしゃあ!」


『っしゃあ!』って、ガッツポーズしてんじゃないよっ! 勝手にそんな約束をするんじゃないっ!


「それじゃあ、連絡を取りやすくするために、連絡先とか訊いてもいいすか? あ、NINE(ナイン)とかSNSってやってます? やってますよね? じゃあ、教えてくれますか?」


 ハゲ、暴走しすぎナウ!


「カッシー、私達もう行くからっ! あばよ、また明日っ!」

「んだよ、咲華! 邪魔すんなって! ……あ、ちょっと待って、真矢さんっ! NINEのID教えてぇー!」


 はい、ダメでーす! これ以上関わってはいけませーん!

 真矢の腕を強引に掴んで、そそくさと校門をくぐり抜けた。

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