お父さんの彼女なんかに取られてたまるかっ!!(仮)
「っ! なっ……に、アレ……」
驚いた。
学校の壁際に停まっていたのは……
高級車で有名な、あの……えっと……
「何だっけ、アレ。なんか、ロールだの、イスだの、確かそんな名前の車……」
「んふ。ロールスロイスよ!」
「あ、そうそう。それそれ」
その、ロールスロイスとやらが、『ドーーン!』と言わんばかりに、堂々と停まっていた。
あんなの、テレビでしか見たことない。
後から追いかけてきたカッシーも、高級車のド迫力に固まっていた。