お父さんの彼女なんかに取られてたまるかっ!!(仮)


「で? どうせ話って、結婚を許してってヤツでしょ? 悪いけど、私の気持ちは一ミリも変わりませんからっ」


 ふんぞり返って言い切ってやった。ふん。


「でしょうねー。ですから、それでちょっと咲華に提案をしたくてー。それで今日は会いに参りましたのよ」

「は、提案?」

「えぇ。ワタクシ、一晩考えまして。
 確かに、一方的にワタクシが旬との結婚のお許しを得ようとするのは、あなたにとってもフェアではないですわよねー」

「はぁ」

「ワタクシもワタクシで、簡単に諦めることは出来ませんし……
 それでどうかしら。ワタクシとカケをしてみませんこと?」

「カケ?」

「えぇ」


 お嬢様の『カケ』って……一体何をカケようっての? お金とか言わないでしょうね。

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