お父さんの彼女なんかに取られてたまるかっ!!(仮)


「何さ、カケって」

「んふ。ワタクシが、咲華からワタクシのことを『お母さん』って呼ばせることが出来たら、結婚を許してもらえる……てのはどうかしらぁ」

「なっ!」


 何それーっ! ふざけんなよ!


「ね? ナイスアイディアでしょう? んふ!」

「バッカじゃないの!? 私があんたのこと『お母さん』だなんて、呼ぶわけないでしょう!? そんなカケ、私が絶対に勝つに決まってるじゃん!」

「ですわよねぇ。普通だったら、同い年のワタクシのことを『お母さん』だなんて呼ばないでしょうねぇ。
 だからですのよ。ワタクシにとってもこれぐらい難しくなくては、フェアプレイにはならないですからぁ。それに、障害は難関の方が、乗り越え甲斐があるというものですしー」


 コイツ……マジで言ってんの?

 そんな、天地が引っくり返ってもありえないことに、自ら挑もうっての?

 このお嬢、遊びのつもりかい。

< 74 / 76 >

この作品をシェア

pagetop