YUKI˚*








「じゃー解散!!!」



「ばいばーい!」




同窓会は長く続いて



やっと終わった



なんだか、長かったような



あっというまだったような





「ゆき、帰ろー」


「うん」




だいぶ回復したまなみんは



あたしに外に出るように促す




普通に接してくれるまなみん



だけど




思ってることは、ないのかな





外に出ると



さっきよりも一層寒くなっていた





「じゃーなー!」



「またいつか集まろーねー」



みんな口々に別れを言って



それぞれの道に帰っていく




あたしはまなみんと川村くんと三人



同じ道を歩いていた





「ゆきはいつまでこっちにいるの?」



「うーん、あと一週間はいるかな」



「じゃーまた会おうよ」


「うん」



「俺も俺も」




三人では、会話は尽きなくて



なのにこの三人の



本当の関係はドロドロだなんて




思いたくない






楽しい



やっぱり三人でいるのは




笑った



そのとき






ちら







あたしの頬に




落ちてきた白







ぐらっと視界が揺れて



そのまま




何もわからなくなった








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