恋愛小説
「なんか、急に由佳の声が聞きたくなって。」
「どうしたの?何かあったの?」
「ううん、そうじゃないんだけど。ほら、あれかな、生理前って気持ちが不安定になるっていうじゃない?」
「あはは、もう亜由美ったら。ねえ、今どこ?」
「駅前の図書館出たところ。」
「あたしも今駅の近くにいるんだ。よかったら、ケーキでも食べない?」
「ほんと?じゃ、駅の表口のエスカレーターの前で待ってるから。」
「うん、5分位でいけるとおもう。じゃね。」
明るく電話を切ったものの、亜由美がこんな電話をかけてくるなんて、まずない。
何かあったのかと、ちょっと不安だった。
待ち合わせ場所に行くと、亜由美が手を振っていた。
「ごめん、待たせて。」
「ううん、こっちこそ急に電話してごめんね。」
駅前の喫茶店に落ち着くと、あたしはふと気が付いた。
「あれ?亜由美、今まだ予備校の時間じゃない?」
亜由美は進学希望だから、去年の夏から博多の予備校に通っている。
今はまだ5時半を過ぎたところだから、当然、講義の真っ最中だ。
「今日はね、サボり。」
「めっずらしい・・・。いったい、何があったのよ。」
「うーん、なんか急になにもかも嫌になっちゃって。自分でもよくわからないんだけど。」
亜由美はコーヒーカップをもてあそびながらため息をついた。
あたしはオレンジジュースを飲みながら言った。
「最近すごく元気良くて絶好調って感じだったじゃない。何かあったんでしょ。」
「失恋。」
「えっ?」
「うそよ。冗談。スランプかな。」
「あー、もう、びっくりした。冗談きついよ。」
「ごめん、ごめん。」
ふたりで笑った。
「冗談はさておき、亜由美、最近急に綺麗になったよね、ほんとの話。
だから、だれか好きな人でもできたんじゃないかって思ってたんだ、あたし。」
亜由美はコーヒーカップに目を注いだまま、
「やっぱり、ばれてたか。」
とぽつりと言った。
「どうしたの?何かあったの?」
「ううん、そうじゃないんだけど。ほら、あれかな、生理前って気持ちが不安定になるっていうじゃない?」
「あはは、もう亜由美ったら。ねえ、今どこ?」
「駅前の図書館出たところ。」
「あたしも今駅の近くにいるんだ。よかったら、ケーキでも食べない?」
「ほんと?じゃ、駅の表口のエスカレーターの前で待ってるから。」
「うん、5分位でいけるとおもう。じゃね。」
明るく電話を切ったものの、亜由美がこんな電話をかけてくるなんて、まずない。
何かあったのかと、ちょっと不安だった。
待ち合わせ場所に行くと、亜由美が手を振っていた。
「ごめん、待たせて。」
「ううん、こっちこそ急に電話してごめんね。」
駅前の喫茶店に落ち着くと、あたしはふと気が付いた。
「あれ?亜由美、今まだ予備校の時間じゃない?」
亜由美は進学希望だから、去年の夏から博多の予備校に通っている。
今はまだ5時半を過ぎたところだから、当然、講義の真っ最中だ。
「今日はね、サボり。」
「めっずらしい・・・。いったい、何があったのよ。」
「うーん、なんか急になにもかも嫌になっちゃって。自分でもよくわからないんだけど。」
亜由美はコーヒーカップをもてあそびながらため息をついた。
あたしはオレンジジュースを飲みながら言った。
「最近すごく元気良くて絶好調って感じだったじゃない。何かあったんでしょ。」
「失恋。」
「えっ?」
「うそよ。冗談。スランプかな。」
「あー、もう、びっくりした。冗談きついよ。」
「ごめん、ごめん。」
ふたりで笑った。
「冗談はさておき、亜由美、最近急に綺麗になったよね、ほんとの話。
だから、だれか好きな人でもできたんじゃないかって思ってたんだ、あたし。」
亜由美はコーヒーカップに目を注いだまま、
「やっぱり、ばれてたか。」
とぽつりと言った。