TRICK of FATE ~キミと出会えたコト~




「え。な、何...?」


春はびっくりしたみたい。


私も...驚いた...


ちょっと、何があったか説明すると、


「きっ...キスが長くて、苦しくて、でもどうすればいいかわかんなくて、息してなかったら、離れる瞬間になんか、ぎょあってなった...」


ということです...


「ハハハッ」


春が大爆笑した。


お腹抱えて、目に涙貯めて笑ってる。


「そ、そんなに笑わなくても...」


「凜、おもしろすぎ。ヤバい」


は、恥ずかし...


そういえば、春がこんなに笑ってるとこ見たの初めてかも。


春って、あんま笑わないような...


「あーやべ。まじ、爆笑した~」


「しっつれーなー」


「わりぃわりぃ。じゃ、そろそろ家入んな。」


「うん。勉強、教えてくれてありがと。分かりやすかった!」


「おう。じゃあまた教えてやるよ。ご褒美、ちゃんとくれるならな。」


ご、ご褒美...


私は頬を赤らめた。


「い、いいよ...別に?」


そういって春を見たとき、春の頬が赤かった気がしたのは街灯の明かりが春にあまりあたってなかったからかな?


「じゃねっ!」


「おう。じゃあな。」




< 132 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop