TRICK of FATE ~キミと出会えたコト~

再婚




*凜side*


「ただいまー...」


私は、春と別れたあと、家の玄関に男物の靴が2つあることに気づいた。


幸孝さんと和くん、来てるんだ...


あ、私...和くんからの告白、保留にしたままだ...


今日、断らなきゃ。


今なら、きっぱり断れる。


「あ、凜。おかえり。ちょっと、話があるから、リビング来て?」


お母さんが玄関までお出迎えして、リビングに連れていった。


話って...


まあ、なんか想像つくけど。




リビングには幸孝さんと和くんが並んで食卓のイスに座っていた。


和くんと、目が合った。


「......」


ちょっと気まずくて、目を見れなくて、俯いた。


「何してんの。早く座って?」


お母さんに和くんの向かいに座らせられた。


前...見れない...




「じゃあ、いいかな...?」


お母さんは私に尋ねといて返事を聞かずに喋ろうとした。


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