tender dragon Ⅲ

こんなに甘ったるいセリフをサラッと言って、似合ってしまうんだからすごい。

「すごいキザだけど。」

自分で言ったくせに、キザだ、なんて言って笑ってる。

それでもあたしにはグッと来て、また熱くなる顔を手でパタパタと扇いだ。


「世界で一番って、規模大きいね」

「それくらい大切だからね」

「……ほんと、キザ過ぎだよ」

「たまにはいいでしょ」


薄暗くなってきた空。

気温も少し下がって、薄着のあたしたちには寒い時間帯になってきた。

…それでも、2人とも立ち上がらないのは、この空気が心地いいから。


「これからも変わんないよ。」

「ほんとに?」

「うん。これからもずっと、誰よりも何よりも美波が一番大切。」

そんな甘ったるいセリフを言った後、繋いでた手を引いて、キスをした。

それは言葉と同じくらい甘ったるくて、あたしを酔わせるには十分だった。

-END-
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