Only One──君は特別な人──
あんたとの出会いなんて汚点過ぎて忘れた!

ぐらい言えば良かった。

あたしと竜くんの出会い──。

それは、ナンパという軽いものだった。

居酒屋で女三人で飲んでたら、隣の席に座ってた男三人組に声をかけられた。

女友達の一人が、「おごってくれるなら」なんて勝手に言ってナンパ成立。(要はおごると言ってくれた)

そして、あたしの隣に座ったのが竜くんだった。

無精ひげが似合ってて、色黒で一見近寄り難い雰囲気があったけど、優しく笑うギャップににドキドキしたんだよね。

飲んでいる途中、竜くんのスマホが鳴った。
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