Only One──君は特別な人──
「貴広、かおりちゃんが言ってたこと本当なの?」
「落ち着けって」
「この部屋でキスしたの?」
「キスしたというかされたんだよ」
「…どいうことなの? 分かるように説明して!」
「だから、とりあえず落ち着けって」
貴広はあたしをソファーの上に座らせるとキッチンへ向かった。
そして、暖かいミルクティーを淹れて持って来てくれた。
あたしは貴広の淹れてくれるミルクティーが大好き。
どこの喫茶店で飲むよりとてもとても美味しい。
だけど、今日は悠長に穏やかに味わう気分なんかじゃない。
「貴広…。あたしとつき合う前かおりちゃんと何があったの?」
今、聞きたいことは知りたいことはそれだけだ。
不安が取れるまでミルクティーを口に含むことはない。
「落ち着けって」
「この部屋でキスしたの?」
「キスしたというかされたんだよ」
「…どいうことなの? 分かるように説明して!」
「だから、とりあえず落ち着けって」
貴広はあたしをソファーの上に座らせるとキッチンへ向かった。
そして、暖かいミルクティーを淹れて持って来てくれた。
あたしは貴広の淹れてくれるミルクティーが大好き。
どこの喫茶店で飲むよりとてもとても美味しい。
だけど、今日は悠長に穏やかに味わう気分なんかじゃない。
「貴広…。あたしとつき合う前かおりちゃんと何があったの?」
今、聞きたいことは知りたいことはそれだけだ。
不安が取れるまでミルクティーを口に含むことはない。