Only One──君は特別な人──
普段はクールな雰囲気をかもし出してるというのに。

今、目の前にいる大野さんはおどおどしてて、ギャップがありすぎる。


「何、笑ってるんだよ?」

「だって…」

「で、どうする? オレん家来る? やめとく?」

「あっ…。えっと。お邪魔させて下さい」


大野さんなら信用して大丈夫。

会社の後輩に手を出すということはないと思う。

って、何考えてるのよ!?

手を出すとか、とんでもない。



──こうして、あたしは大野さんの家へ行くことになった。



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