大好きなんだよ!!

瑛未Side




学校中に響くチャイムの音。


……あーあ…とうとう約束の昼休みになっちゃった。


「…瑛未たんごめんね?」


机に顔を埋めて時が経つのを待つ私の目の前から、ゆいが消えた。


残された私はウダウダと悩み続けている。


横目で時計を見ると、昼休みが始まってから10分が経っていた。



……いくら何でも、普通の人ならもう来てるよね…



はぁ……


あの人の中で私のイメージが時間が守れないって付いたら嫌だし。


このままじゃ、携帯盗んだみたいになるし。



しょーがないから行こうかな……


さっさと相手に返して、さっさと自分のを返してもらえば早く帰って来れる。


腹をくくった私は嫌々ながらも、教室を出て体育館裏に向かった。




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