大好きなんだよ!!



高橋くんも、夏生くんを追って教室から出ようとした。


だけど思い出したように、いきなりこっちに振り返る。



「―…ごめんね。」



そのまま、苦笑いを浮かべて高橋くんは教室から出ていってしまった。



――…何で高橋くんが謝るの?



高橋くんだけは、私の様子に気付いて夏生くんを止めてくれてた。



だから何も悪いことしてないのに――…何で謝るの?


高橋くんのそういうところが、他の男の子と違うような気がする。




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