─激愛─
─狂愛─

○○●○○●○○

【優希side】



「凜はまだ帰ってこないのか?」






珍しく早く帰ってきた旦那が心配そうに私を見た。







「そうっぽいわ。どこか遊びにでも行ったんじゃないかしら。」







「凜は何か言ってたのか?」







「いいえ。何にも言ってなかったわよ。」







「お前は、凜にどんな教育をしてるんだ!」







いきなり優しそうな顔だった旦那は怒鳴り、近くにあった最近買ったばっかりのコップを私に投げつけた。







「す…、すいません…。」






当たった頬がひりひりと痛み、膝をついて割れた破片を拾おうとすると昨日の痣が痛む。








「お前はまったく…、頼むからしっかりしてくれよ。」







溜息交じりに吐き捨てて旦那は部屋を出て行った。
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