IZIME
「俺、今受験生だからさ…もうすぐ夏休みでこれから忙しくなるしな…」
こんなんでも大学付属の高校
狙ってるからさ、とシンさんは言った
「それに、ダンスも続けたいし。今の状況で恋愛なんてさすがに俺には無理だ。あの子には悪いけど…」
「シンさん…」
そうだったんだ…
シンさんの言葉に私は何も言えなくなった
ただ単にユイを振ったわけじゃ
なかったんだ
シンさんはすごい
ユイのことも
自分のことも
ちゃんと考えてる