IZIME
「姫乃です。よろしくお願いします」
ペコリと小さくお辞儀をする
それを見たトオルさんは
妙に感心していた
「姫乃ちゃんって礼儀正しいな!」
「そんなことないですよっ」
「いやいや!ウチのバカ共とは大違いだ。とりあえず今日はもう遅いから、帰らないと」
トオルさんの言葉にハッとし
腕時計を見ると
「もう21時…!?」
今日は学校を出たのが
遅かったからなぁ…
「そうそう。だけどこの時間に女の子が1人で帰るなんて危ないからな…シン、この子をちょっと送っててやれ」
「わかりました」
「えっ!?そんな大丈夫ですっ。1人で帰れます」