あの時とこれからの日常
こうしてみると全く似ていない姉妹だ

我が娘達ながら

そう思いながら二人を見つめる海斗の前で

「ちょっと!!どういうこと!?母さんが父さん以外の男と歩いてたって!!」

「ね!?驚きでしょ!?私も思わず二度見したもん。でもあれは母さんだった」

「え、ねえ、由斗さんとか幸人さんとかじゃなく?」

本気見知らぬ男?

「うん。知らない輩だった。しかも母さん笑顔だったの!!」

そこ重要!!

「笑顔!?父さんといる時とどっちが楽しそうだった!?」

「そりゃ父さんだけど、でも会話に答えて笑ってたもん」

しかも並んで歩いてたんだよ!?

「マジ?」

「マジ」

「………浮気?」

「そう思うでしょ!?これは一大事だと思って飛んで帰ってきたの!!」

の割には、海斗の冗談にのってきたではないか

しかも意外と真剣に

と、話がどんどん突っ走り始めた二人を眺める

「「父さん!!!!」」

同時に海斗を見上げるところはさすが姉妹だ

とても息が合っている
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