gardenquartz 小さな楽園
Twinsは碧木達が野営をしていた場所で雨宿りをしていた。
アーサーは相変わらず、優雅に雨さえ楽しんでいるかの様に。
マーニーは白のレースの傘を差して傘をクルクルと回して、時間を潰していた。

『ねぇ。アーサー。こんな所で何時までも足止めをするのはイヤよ?』

マーニーは溜め息をついてアーサーに言った。


アーサーはサラリと答えた。
『分かっているよ。マーニー。退屈なんだろう?それにこの雨だ。恐らく誰も動かないし、体力を温存しているだろう。少し、遊ぶかい?』


マーニーは目を輝かせてアーサーに言った。
『本当?!何処に行くの?あの馬の所?』


アーサーは優しく答えた。
『そうだね。ソロソロあの馬を追うとしようか…。』


アーサーはそう言うと。黒いマントをなびかせて、森の中を優雅に踊るような軽やかな足取りで歩き始めた。

『待って!アーサー!!』

マーニーははしゃぐ様にアーサーの後を追った。
足音は全く聞こえない。
Twinsにとって雨など何の障害にもならないかの様に…。




その先には、ジェシーとベラが川岸の穴の中で雨宿りをしながら、体力を温存していた。







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