gardenquartz 小さな楽園
退屈をぶっ飛ばせ!
俺は学校の屋上に仰向けになって煙草を吹かしていた。
今頃クラスは4時間目の数学の時間だろう。
あんな授業なんか受けなくてもテストで、そこそこ点を取ればどうでも良かった。
白い小さな雲の流れを見ていたい、屋上は特殊なハシゴなので登るのに苦労する。だから誰も来ない。
それに屋上より簡単にエスケープ出来る場所が山ほど有るから、わざわざ屋上に来るヤツなんて居ない。
だから、屋上は俺の格好のエスケープスポットだ。

でも、ボサッと立っていると校庭から見えてしまうので、屋上の真ん中に寝転んで
暇を楽しむ。

『いたいた。』

声の主は分かっているので振り向きもしない。

『和樹~。』
ッチ。名前呼ぶなし。

俺はかったるい声で返事をした。
『なんだよ。うるせーなー。』

息を乱しながら俺の横に寝転んで息を整えようとしているのは、この学校で唯一のダチ修利だ。

学校で俺のダチになるヤツなんて初めてだ。
何時もダチは学校の外にしか居なかったから、こうやって連むのに慣れてない俺なので必然的に修利が俺の後を付いてる感じになる。
それに修利は面倒見が良くて、レポートとか面倒臭い事は俺が何も言わなくても世話をしてくれた。
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