もし僕がロボットになっても
金…金…金…
一刻も早くお金を稼いで借金を返済しなきゃ、ぼくの人生が計画がぐちゃぐちゃになる。
そんなことは絶対にさせない。だって世界はぼくを中心に回っているのだから。

その時、店に二人組の女の客が入ってきた。
飲みなれた感じの女と何もわからない様子の女だった。

僕「失礼します。お隣よろしいでしょうか?」
潤平はぎこちない様子で席に座った。正直、こんなぼくだけれど、何から話せばいいかがわからない。
そう潤平は戸惑っていた。
すると女の方が潤平に話しかけてきた。

女「この子新人?」

ホスト「あ、そうです。な?」
そう向かいに座るホストが答えた。

僕「はい。よろしくおねがいします。」
潤平は答えた。

すると女が言う。
女「チェーンジ!いらないこんなのっ。」

そう言われ席をはずされた。
潤平は今までに感じたこともない屈辱を感じていた。
絶対にみてろ。お前なんかつぶしてやる。
心の中でそうつぶやいた。

それからも数日なかなか上手く話せない日が続いた。
そんな中、客の中にめずらしい女が現れた。
ぎこちない潤平がかわいいと言って僕を指名した女がいた。
彼女の名前ははるみ。少しおっとりした感じのお姉さん。白いワンピースをきた上品そうな女だった。
潤平ははじめての指名客はるみに何かと色々優しくしてもらった。
はるみは飲みなれた様子で酔うとタチが悪い。
だけど、潤平にだけは優しかった。
そんなはるみを横に僕は女という人間の観察をはじめることにした。

一体どうすれば僕が上にたてるか…
ただそんなことをかんがえていた。

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