俺様カノジョといじめられっ子カレシ
「…迷惑なんかじゃない。」

「え…?」

「オレ、紘と友達になりたい。できれば、オレのことレイって呼んで欲しい。それとも…オレみたいなやつが友達じゃ嫌か?」

オレ、結構強引なところあるからな…ちょっと引かれちゃったかもしれない。

紘の顔をふと見ると…泣いていた。

ポロポロ、涙を流していた。

「え!?ちょ、紘、ごめん、オレなんか気に障ることっ…」

「違う、違うよ、ごめん浅原さ…いや、レイ。嬉しくて…僕、そんなこと言われたの初めてで…っ」

そう言って、紘は笑った。初めて見せてくれた。本当の笑顔。

「ありがとう、レイ!!」

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