俺様カノジョといじめられっ子カレシ
教室のドアを開けた。

…ヤバい、誰かいる…!!

そこにいたのは、クラスでも人気者の浅原さんだった。

この分では今日ここで死ぬのは無理そうだ。

待っていても浅原さんの邪魔だろうし、さっさと帰ろうと思っていた。

すると、…なんと浅原さんの方から話しかけてきてくれた。

嬉しかった。…でも、僕といてもいいことなんてないだろう。

むしろ迷惑がかかってしまうと思う。だから、言ってしまった。

「僕とあまり関わらない方がいいよ。」

言った直後は後悔した。

なんでこんなこと…言っちゃったんだろうって。

きっとせっかく話しかけてくれた浅原さんも、離れていってしまうだろう。

…あの時みたいに。

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