キミの空になりたい


それじゃ、お互い、嫌いになって別れたわけじゃないんだ……。


涼子ちゃんの話を、くるみもそばで静かに聞いていた。


涼子ちゃんは、私が涌井君の事を好きだって知らないから、世間話のノリで教えてくれたのだろう。


くるみは、そんな中、ポンとさりげなく私の背中をたたいた。


私は、小さく何度もうなずく。



……こういう日がくるって覚悟はしていた。


涌井君の持っている、あのお守りの存在を知った時から。


だけど、どうして綾美ちゃんなんだろう?


あんなに可愛くて、お姫様みたいな子が相手じゃ、絶対にかないっこない。


< 171 / 341 >

この作品をシェア

pagetop