キミの空になりたい
私と涌井君は顔を見合わせて笑う。
金子君と私がコーヒーショップにいたのを見て、涌井君は本当に焦ったらしい。
それで、金子君と私がどういう関係かという質問が、上原君に続いて、涌井君から。
その後に綾美ちゃんからも同じ質問が……。
「ようこそー!お化け屋敷へー!」
「金子君、すごーい。ドラキュラ姿、似合ってる!」
「アハハハ。汐音ちゃんにそう言ってもらえると嬉しいなー」
金子君と綾美ちゃんのクラスがやるお化け屋敷。
出迎えてくれたのは、ドラキュラの衣装をまとった、金子君だった。
私がパチパチと手をたたいて言うと、金子君が笑って答えた。
「……金子。汐音になれなれしくすんな」
「あ、翔平!もしかしてヤキモチ?」
金子君がニヤニヤして言うと、涌井君はギュッと私の手をにぎった。