三次元男子、攻略法。

「は、はぁ!?バカ!?」




そう言ったあたしの言葉に、今まで何も話さなかったなっちゃんが、




「そこかよ」




と小さく呟いたが、そんなの今は構ってられない。




「なにがバカなのよ!!アニメにハマってるとこ!?言っとくけどね、二次元の世界じゃあんたなんかよりカッコいい人たくさんいるんだから!!!」




「は、なにムキになってんの?たかがアニメで」




「たかがアニメ!?たかがアニメって言った今!?そんなたかがアニメでもね、あたしのこと救ってくれたのよ!!!大体、あたしが二次元にハマる原因となったあんたに言われたくな、」




そこまで言って、口を紡ぐ。




やばいやばいやばい。



今は初対面設定なんだった。




「へぇ、俺が原因なんだ。“初対面”なのに」




そう言って、ニッと口角を上げた浜崎斗真。




背筋に一筋の冷汗が流れた。



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