【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「仲間にやられるって…悲しいね。

しかも…総長なのに」


慧人が斗真の近くにしゃがみ込んだ。


「で。こいつは何で仲間から受けたんだ?」


俺は少し慧人の頭を撫でながら、翼の方を見た。


「斗真が意識なくす前に少しだけ聞いたんだ。

お前らも知ってるだろ?

鬼神のバックについてんのは神田組だってこと。

斗真は総長なのに何一つ知らなかったんだ。

仲間が裏でやってることも。

自分が裏切られてることも。

そしてこいつはみいちゃんを知っているらしい。

みいちゃんが昔されていることも。

だから助けたかったんだと。

裏切られてもみいちゃんを守りたかったんだと。

まぁ、斗真を襲わせた指示したのは神田の野郎だろうけどな」


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