神様修行はじめます! 其の三
「待て小娘! 行くでない!」

「うああ! あ~~!」

「なによ! 黙って見てろって言うの!?」


共同経営者としか思ってない相手と、気付いたら子どもまで共同で作らされてました。


そんなの立派な虐待でしょ?

冗談じゃない。絶対に黙ってられない!


「お前が行くのはまずいのじゃ!」


「あたしが行かなきゃ誰が行くのよ!?」


「だから今、お前の立場は・・・!」


「あら、里緒? どちらへ行くの?」


突然、誰かに話しかけられた。


進行方向に複数の人影が見えて、あたしの足が止まる。


赤、黄、青。緑。

花、鳥、御所車。


鮮やかな色彩の艶やかな模様が、視界に飛び込んできた。


5~6人の、それはそれは華やかな振袖姿の若い女の子達の集団。


着物に焚きしめられた様々な御香の香りが、濃く鼻をくすぐった。


あ~あ・・・またか。

あたしは内心で舌打ちした。

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