神様修行はじめます! 其の三
リーダーに責任があるのは当然だけど、わざわざ自分で自分のアラ探しして、自分を責める必要は無いと思う。

それじゃチームの意味もないしさ。


「これからは、戦い方も今までとは違ってくるんだよ。門川君」

「天内君・・・」

「門川や未来を変えるって、そーゆー事も含まれるんじゃない?」


あたし、頭良くないから難しいことは分かんないんだけど、なんとなく感覚的に感じてる。

なにかが、確実に変わってきているって。

そしてそれは間違いなく、明るい方向へ進んでるって。

頭良くないから、うまく言葉に出来ないけど。


門川君は、そんなヘタッピなあたしの説明を、黙って聞いてくれている。
そして、静かに同意してくれた。


「君の言う通りだ。ありがとう。君はいつも弱った僕を支えてくれる。君が僕を正しい方向へ導いてくれるんだ」


門川君は、とても美しく微笑んだ。


「やはり、君さえいれば僕は無敵だ。いつまでも僕のそばに・・・」

「うん。そばにいるよ、門川君」


あたしは彼の言葉の続きを繋いだ。
そしてあたし達は、お互いの視線をしっかりと絡ませ合う。


門川の未来は変わっても、これだけは永遠に変わらない。

あたしはいつまでもいつまでも、あなたのそばにいるよ。

ふたりは永遠に離れることは無い。


門川君・・・

あぁ、門川君、大好・・・


「邪魔をして悪いが、あとどれくらいかかりそうじゃ? 永久よ」

「うむ、まだ当分時間が必要だ。その間は身動きがとれないな」

「急げ。小娘と無駄話をしている暇は無いぞ」

「あぁ、もちろん分かってる」


・・・・・・。


「どうした? 天内君」

「いーえ、べぇつぅにぃー」


なあぁーんでもありませーん。なぁぁんでもぉ―――。

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