ナンパ男との恋【番外編】

そう言いながら

私の方に歩いてくると、


うつむく私の頭の上に手を置き



「まぁ・・・・・
惚れた俺の負けだけど。
ったく、俺の事 こんだけ
振り回すの
春菜くらいだぞ?
分かってんのか?」


「ごめんなさい・・・」


「本当に 悪いと思ってんの?」


大きく頷くと、


「じゃー、
俺の質問に答えたら許すわ。
答えるか?」


再び頷くと


「俺の事 好きか?」


「・・・好き。」


「そうだな・・・じゃあ、
俺が他に 好きな女ができて別れるのと
俺が いきなり死ぬの どっちがいい?」


「そんなの・・・・
どっちも嫌に
決まってんじゃん・・・」


「じゃー 許さない。」


「え・・・だ、だって・・・」


「どっちか決めてみ?」


・・・・どっちか聞かれると


「ほんとの事言うの?」

「あぁ」


「・・・急に死ぬ方がいい・・」


「はははははは、そうか。
何で 死ぬ方がいいと思った?」



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