ナンパ男との恋【番外編】
「ったく・・・仕方ねぇな・・」

そう言いながら
私の隣に きちんと寝てくれる姿を見ると
申し訳ない気持ちと
甘えたい気持ちが
ごちゃごちゃなって・・・



「うつしたら ごめんね・・・」


たぶん、同じ部屋にいると
うつってしまうだろうし・・・

こういう時は

輝樹にうつらないように考えるのが 理想の奥さんというものだけど・・・

私には無理な事だ。



「はいはい、そん時は
春菜が看病してくれんだろ?」


「うん、するよ。
だから大丈夫」


病気うつされて
大丈夫も何もないけどさ・・・


「じゃー、うつせ。」

そう言いながら


そのまま キスをし


「ほら、寝ろ」


「うん・・・・」



病気の時くらい

この程度の わがまま許してくれるよね。



けど、

・・・後日


輝樹が風邪で寝込んだ事は

言うまでもなく


「春菜、食わせて」

「春菜、水飲ませて」

「春菜、着替えさせて」

「春菜、ここにいろ」


私の時とは比べ物にならないほど・・ 

数倍のわがままを聞くはめになったんだけどね。

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