女子高生始めました。
「どうせなら、男の身体んままで入りたかったなぁ」
「お前、それ単に変態やで。
 それと、女子だらけの世界は聖地なんかと程遠いくらいエゲツないて千夏から聞いたわ」


千紗、千紗……。


もっかい会って、抱き締めたい。


出来るなら、全部なかったことにしたい……。


♪└|∵|┐♪└|∵|┘♪┌|∵|┘♪


皮肉にも時間は過ぎて行き、寮に引っ越す日がやってきた。


「大浴場もあるけど、バスタブは各個室にあるわ。
 食堂が閉まるのは八時やから、遅れたらチャリで十分のコンビニで調達やな」


寮長が各部屋の案内をしてくれた。


どこを歩けども、女だらけでそこら中から清潔な匂いが漂う。


「外泊は管理人に用紙を貰って提出。
夜の九時が門限。
 説明は以上やけど、なんか質問ある?」
「いえ……」
「ないっす」
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