Loneliness



「えっと、それじゃあ次は……。」



刹那の質問は、帝国の材税、土地柄、
国民の状態等、様々な所迄 及んだ。
俺は それに、
己が知っている全ての情報を以て
的確に答えて行く。



やがて、刹那が口を閉じた時、
尋問が始まってから約5時間が経っていた。



ふぅっと息を ついた刹那に、
これで終わりかと
俺の肩の力も僅かに抜ける。



最早 殺される身で、
情報を提供するだけなのだから、
大して緊張する必要は無いのだが、
知らず知らずの内に
自然と躰に力が入っていたようだ。



しかし、切り上げようとした刹那の腕を、
日里が掴んだ。



「刹那、質問は終わり?」


「え? ええ、もう無いわ。」


「まだ残ってるよ。」



不思議そうな顔を する刹那から
俺に目を向け、
日里は意味在りげに微笑んだ。



「私は聞きたいな。
“帝国のスパイ教育制度”。」


「ああ、それは確かに聞かないとね。」



日里の言葉に瞬が頷く。



けれど、日里の言葉を聞いた俺の肩は、
無意識の内に ぴくりと動いた。



日里は それを、目敏く見付ける。


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