Loneliness



【Talk:テューロ】



翌日、俺は いつもと同じように、
早朝3:30に目を覚ました。



今日は王国に旅立つ日だから、
いつも通り早く起きる必要は、
全く無いのだが。



目を開けてみて、映ったのは、
いつもとは違う光景だった。



「……何してる、レンド。」



普段は まだ寝ている時間だろうに、
レンドは自分のベッドに腰掛けて、
ぼんやりと此方を見ていた。



「……別に。
唯、今日が お前との
お別れだなんて思ったら、
寝れなくってさ……。」



そう言って視線を逸らした
レンドの目元は、僅かに赤い。



寝不足も在るだろうが……
ひょっとしたら泣いたのかも知れない。



俺が黙って身を起こすと、
レンドは寂しげに笑ってみせた。



「お前と出逢って、まだ1年か……
短かったな。」



レンドは今年21。
僅か1年前に管理所に来たんだった。
その頃には俺は管理所に来て
6年が経っていたから、
最初の内はレンドは敬語だった。



それが、今は……。

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