サイコーに不機嫌なお姫様。



抱いた後は必ず毛布でなおの体を包んでギュッと抱き締める。



だってかわいい大切な姫だから……



「体調きつい時とか断っていいからな?」


「うん、大丈夫」



なおは俺が求めると拒否らないでいつも受け入れてくれた。



嬉しかったけどなんか……ね。



「体目当ての付き合いじゃないから!」


「分かってるよ。あれだけ待ってくれたんだから」



うん。待った。
長かった!!



やっとなおの全てを手に入れられて俺は幸せで……



「ツッチー、手握って」


「はい」



左手と右手の指を交差させてギュッと繋いだ手。



なおは手を繋ぐのが大好きだ。綺麗な細い指。



「なおって指まで綺麗なんだね」


「ツッチーは……普通だね」



…………………………。



「普通は余計だ! 言わなくていいんだよっ!!」


「あはは♪ 冗談だって!」



二人でじゃれあって、幸せな毎日。俺の人生の中で今が一番幸せなんじゃないかな……?



幸せすぎて夢みたいだった。





< 122 / 202 >

この作品をシェア

pagetop