サイコーに不機嫌なお姫様。
『ケーキバイティングです。お互いそれぞれケーキを食べさせ合って下さい』
まずは俺がなおにケーキを食べさせる。
口紅が落ちると可愛そうだから俺は食べやすい大きさに刺して、食べさせてあげたのに……
この女は……
「ばっ……そんなの一口でいけるかよ!?」
フォークにこれでもかっていうくらいのスポンジを突き刺して、無理やり口に入れられる俺。
おかげで顔中生クリームまみれ。
会場は大爆笑の嵐。
カメラのフラッシュも一斉にたかれる。
「お……お前なぁ!!」
「ははは♪ 愛情の分だけ食べさせてあげたんだよ!」
一一そう。
愛情に満ち溢れている俺たち二人。
だって俺、今めちゃくちゃ幸せを感じているんだよ。