サイコーに不機嫌なお姫様。



彼女は過去はこだわらないタイプらしい。


俺としては有難いけど。自分で言うのもあれだけど確かにもてた。



でも俺には彼女いたし……遊んだりはしなかったけど。



机の雑誌をなおしていると次々と運ばれてくるいい薫りのする料理。



「すっげー!!」



少し高めのフレンチレストランに出てきそうな盛り付け方。



「これなんて料理?」


「冷蔵庫にあったやつで適当に作った。チーズ入りじゃがボールとトマトのリゾットと鳥の照り焼きを巻いたタコス」



うわわわ……
マジで俺、感動!!



「うめー! 俺、なおが彼女で幸せだぁ♪」


「はは! 大げさなんだよ。ばーか」



と言いつつも、嬉しそうななお。かわいいなぁ。



「そういえば今度、高校の同窓会あるんだよね! 行ってきていい?」


「私に聞かないで、行きたきゃ行けば?」



相変わらずクール。



「……隠したくないから言うけど、元カノも来るかもしれない」


「ふーん。せっかくだから話してくれば?」



は、はいっ??



「3年間付き合ってた彼女だぞ? 嫌じゃねーの?」


「何年付き合おうが元カノでしょ? 未練がないなら問題ないじゃん」



あ……そうですか……





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