サイコーに不機嫌なお姫様。
「学校主催じゃお酒も飲めないから二次会に行こうって言ってるんだけど、どう?」
うわ……なんか誘われてる?なおは怒らないだろうけど……
「相馬はどうする?」
「パス! お酒は飲まないことにしてるから」
若いくせに何を言ってるんだか……。でも若くで結婚してる相馬は酒の席だとみんなに囲まれるから嫌だろうな。
「俺もやめとく。早めに切り上げて彼女に会いに行きたいし」
「……彼女いるんだ?」
さっきまでの笑顔が消えて、少し暗い顔になるさゆり。
何、この反応……
まだ俺に未練あり?とか思う俺は自惚れてる!?
「相馬の奥さんの親友が俺の彼女でさ! 今、二人で遊んでるから迎えに行かないといけないから」
そんな約束してないけど、なんとなくここは断っておかないとヤバイ気がする。
「相馬くんの奥さん見たいな! 直哉の彼女も一緒に連れてくればいいじゃん!」
な、なんだ!!
それ一一一一!?
「めったに会えないんだしさ! 今日は遊ぼうよ?」
いつになく積極的なさゆり。隣の相馬を見る。
「絶対パス!」
だよなぁ……。俺もなおに元カノなんて会わせたくねーよ。