サイコーに不機嫌なお姫様。



なおが出ていったアパート。何か晩ごはんをつくる材料を買ってきてくれた買い物袋だけ床に無造作に置かれていて



無性にむなしい気持ちになった。



よく分からないけどその袋を冷蔵庫に押し込んだ。



やきもちは愛情表現。



やきもちを妬かないのは信用してる証拠。



どちらも間違いではない。



なおのことは確かに信用してるよ。



でも相手が一方的に思ってたら?お前は勝ち気な性格だけど女なんだよ。



心配なんだよ……



確かに会ったこともない相手。



なおのほうが俺よりその男のことを知ってるのも理解できる。




「でも……そんな言葉でも俺は傷つくんだよ……」




なお……



俺は……なおにはふさわしい彼氏じゃないのかな?






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