サイコーに不機嫌なお姫様。



涙を右手で拭いてあげて、ギュッと小さな体を抱き締めた。



ああ……なおを失うくらいなら、これ以上何も望まない。こんな些細な抱擁でさえ幸せに感じる。



早くなおの全てを欲しいなんて焦っていたけど……



「もう……マジで好き」



好きで好きで仕方ねーよ……



「ね……今日……泊まっていい?」



………………………。



「え? ……空耳?」


「バカ! 明日仕事休みだし……一緒にいたい」



顔を赤くして目を背けながら言うかわいい姫の姿。



「い……いいに決まってんじゃん!!」



俺のテンションMAX!!



なおはそんな俺を見てクスクス笑う。



「じゃあ、ご飯つくろうかな。私がこの間買ってきた食材は?」


「冷蔵庫に押し込んであるけど?」



そう言うと俺から離れてキッチンに行っちゃった。



もう少しギュッってしていたかったな。



まーいいや♪今日はたくさん一緒にいられる時間あるから。





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