サイコーに不機嫌なお姫様。
長い階段をおりてやっと二人きりになったところでなおが話し始めた。
「前にも言ったけどあみは男が苦手なの! だいぶマシになってきたけど、さっき声かけられた時も震える手で私の手を握ってきたから怖かったんだと思う」
「だからってなおだけ行くことないじゃん! 断ればすむことだろ?」
「せっかくの4人の旅行で申し訳ないけど。やっぱ従兄の翔汰の顔もたててあげないとさ……」
……全く。人がよすぎるんだよ。そんなところもひっくるめて大好きなんだけど。
「30分くらい話したらすぐに戻ってくるから」
「ダメ! 一人は!! 俺も一緒に行くから」
心配でたまらねーての!
「なんかごめん。私に付き合わせちゃったね」
シュンと悲しげな表情のなお。
「そんな顔するなよ。彼氏の俺にもっと頼れよ。一緒に行こうって言えばいいじゃん!」
なおは少し笑って頷いた。
「私、ツッチーみたいな彼氏の彼女で幸せだよ?」
へ?
それは不意にされた頬にキス。
なおからの……キス。
「よし! アスレチックやろうよ!!」
固まってしまってる俺をおいてさっさと歩いていく。
照れ隠し?
やっぱかわいいな。俺の姫。
俺のテンションはめちゃくちゃあがっていた。