好きだなんて言わなければよかった【完】


さきほどまでとは、比べ物にならないくらい尋常でない緊張感が、劇場内からヒシヒシと、伝わってくる。




オレも、思わず息を飲んで、スクリーンを見つめた。






それと同時に、




この映画が終わってからのことを考えていた。




紗綾ちゃんに、まだ、伝えてないことがある



それをきちんと、伝えよう。




なぁ、真生。



お前、明美ちゃんとの一件以来、紗綾ちゃんに何も話してないのかよ?



オレは、もう自分の気持ちは、伝えたからな。



お前がこのまま何もしないなら、オレは…



拳をギュッと、握りしめ、心の中でそう呟いた途端、




ギッヤァァァァァーー!!!





断末魔のような悲鳴が劇場内に響き渡った。






慎也side*end*



< 220 / 404 >

この作品をシェア

pagetop