好きだなんて言わなければよかった【完】

ツーツー…


通話が切れたことを知らせる電子音が鳴り響く。




っ、あーあ、教えちゃったよ…




私は、そのまま受話器をおくと、深いため息を漏らした。




どんなこと言われても教えるつもりなんてなかったはずなのに。




「まだまだ、私も甘いな…」






慎也さん、ゴメンなさい。応援してたはずが…いろいろとややこしくしてしまったかもしれません。




私は、心の中で慎也さんに誤りつつ、






もう一度、深いため息をついた。








小夜子side*end*