私と兄の関係

健斗side～新学期～

今日から新学期。

俺は、昨日なかなか寝られなかった。

理由は、由梨に微妙に避けられてるから。

こんなモヤモヤした気持ちで新学期を迎えると思わなかった。

由梨にちゃんと言おう。

俺は、椅子に腰掛けた。

由梨と目が合った。

由梨は、すぐ目を逸らしてご飯を食べた。

やっぱり俺、由梨に嫌われたのかな？

そう考えると食事が進まなかった。

由梨は、急ぎ足で食器を運んで家を出た。

いつもなら俺と一緒に行くのに……

やっぱり俺と顔合わせるのが嫌だからよな……

俺は、急いで食べて食器を交わして家を出た。

「由梨」

俺は、由梨を呼んだ。

「何？」

予想通りな反応。

まるで“話しかけないで”って言ってるように……

「何で俺の事、避けてるの？」

俺は、由梨に聞いた。

「別に避けてないよ。じゃあ、私用事あるから行くね」

由梨は、そう言って走って行った。

用事なんかあるはずない……

俺を避ける理由だよな。

こんな思いするなら由梨に告白なんかするんじゃなかった。

今更、後悔しても遅い……

でも、避けられるのはやっぱ辛い……

由梨と今まで通り接してるのに……

由梨は、やっぱり俺と顔合わせるのが嫌なのかな？

俺は、由梨の事が好きなのに……

俺は、1人考え事して学校に行った。

教室に入って席に着いた。

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