私と兄の関係
「由梨、メイドカフェしたかったんだね」

休憩時間に若葉が言った。

「うん。一度、して見たかったんだ。若葉も手、挙げてくれてありがとう」

「そっか。うん、いいよ。でも、私ちょっと恥ずかしいなぁ……」

確かにちょっと恥ずかしい……

でも、秋葉原見たいに“お帰りなさい。ご主人様”は言わなくていいからよかったぁ……

「うん、ちょっと恥ずかしいよね。あっ、そうだ。若葉って何したかったの?」

私は、若葉に聞いて見た。

「あっ、うん。実は、アイス屋とかしたかったんだ」

アイス屋したかったんだ……

私に気を遣って私の意見に賛成してくれたんだよね。

若葉、ごめんね……

「若葉、ごめんね……」

私が謝ると若葉は、「いいの。実は、私も恥ずかしいけど一度メイド服着たかったんだ。でも、私似合うかどうか不安で……」と言った。

そんな事、気にしてたんだ。

若葉は、充分可愛いしメイド服着たら絶対似合うと思う。

私よりもメイド服似合うと思う。

だから自信持てばいいのに……

「大丈夫。若葉は、可愛いし私よりメイド服似合うと思うよ」

「そうかな? でも、由梨の方が可愛いし似合うと思うけど……」

若葉が言った。

「似合うか似合わないかより楽しもうよ」

私がそう言うと若葉は、「うん、そうだね」と言った。

そう言えば、若葉って好きな人とか居るのかな?

若葉のそんな話、聞いた事ないしなぁ。

私は、いつも若葉に相談乗ってもらってるし……

私も若葉に相談乗ってあげたいのに若葉は、あまり自分の事を話さない。

私の事ばかり気にしていて。

だから少しでもいいから私に話して欲しい。

「そう言えば、若葉は好きな人居るの?」

私は、若葉に聞いて見た。

「うん、居るよ。実は、由梨には言ってなかったけど隣のクラスの佐々木君が好きなんだ……」

えっ、若葉の好きな人ってあの佐々木君?

私は、信じられなかった。

まさか若葉があの佐々木君を好きだと思わなかった。
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