私と兄の関係
佐々木君とは、私と若葉の隣のクラスで不良で“問題児”と言われてる佐々木淳。

髪も中学生とは、言えないぐらい金髪で耳とかにピアスが数え切れないほどしていて服も制服の下に私服。

タバコも平気で吸ったりするし、ケンカもよくする。

教師とのケンカも耐えない。

だから周りからは、“恐怖の佐々木”って呼ばれている。

それに顔も怖い。

だから周りは、逆らわないし近づかない……

いつも不良とつるんでる。

その佐々木君を若葉が好き?

何で?

若葉は、真面目だし純粋で友達思いで優しい。

そんな純粋な若葉が不良の佐々木君を好きとは、信じられなかった。

私は、しばらく黙り込んでた。

「やっぱり信じられないよね?」

若葉が言った。

「ううん。そりゃー、最初はビックリしたよ。だって純粋な若葉があの佐々木君を好きだとは、思えなかったから……でも、不良だからって決め付けちゃいけないよね。若葉は、佐々木君のどこが好きなの?」

私の言葉に若葉は、顔が赤くなっていた。

本当に佐々木君の事が好き見たい。

って当たり前か。

冗談で私にこんな事、相談して来ないよね?

そう言えば私って若葉の好きな人の話を聞くのは、初めてだった。

だからこんな若葉を見るのは、初めてだった。

可愛い……

今の若葉は、恋してる表情になってる。

恋って不思議だなぁ。

恋すると皆、表情が変るよね。

私もそうだし……

「えっとね、最初私がちょっと男の人にナンパされててそしたら佐々木君が助けてくれたの。それで男らしくて優しいなぁって思って。後、小さい子供が迷子になってる時佐々木君は、必死に探してあげた所を見ていいなぁって思って……それから佐々木君の事を見出して好きになったの」

若葉は、顔を赤くしながらも私に全部話してくれた。

そっかぁ……

佐々木君は、見た目は怖いけど中身は優しいんだ。

私も外見だけで決めていた。

だから不良だからって決め付けちゃいけないよね。
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